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大学生からアクチュアリーを目指すメリットや必要な学力

大学生からアクチュアリーを目指すメリットや必要な学力

学生の時に、将来や就職のことを考えいくつかの職業を候補に検討することは多いかと思います。その中でも資格を必要とする職業は将来性も考慮すると人気の職種と言えます。

より難しい資格は、社会人になってからではなく学生の内から挑戦する人も少なくありません。

アクチュアリーも難易度の高い資格で、資格取得に平均5~8年かかると言われています。

資格に挑戦するのはできるだけ若い内にしたいものです。アクチュアリーの試験は学生の内から挑戦できるのか、また、学生の内から挑戦するメリットなどをお伝えしていきます。

大学生がアクチュアリーを目指す上で必要な学力

アクチュアリーは高度な数理知識を必要とする資格です。アクチュアリーを目指す人の多くは数学を活かせる職業としてアクチュアリーの存在を知り興味を持った人ではないでしょうか。そういったことから数理系を専攻している学生が多く、確率論や統計学を学んでいる人は有利と言えるでしょう。

しかし、実際にアクチュアリー試験を合格した人の中には経済学部などの文系学科に在籍していた人も多数います。

したがって、大学の専攻はアクチュアリー試験の挑戦に大きく響くといったことはありません。

アクチュアリーを目指す人の多くは、旧帝大や早慶上智などいわゆる難関大学と呼ばれる大学を卒業している人が多いです。

なぜなら、試験を合格するために基礎学力が必要なことはもちろんですが、アクチュアリーとして働く上でまずは「アクチュアリー候補生」として企業に就職するのがセオリーとなります。この「アクチュアリー候補生」として採用されるのにも倍率が高く競争が激しいからです。

基礎学力がついていることと、就活を有利に進め「アクチュアリー候補生」として企業に採用される確率を高めるためにも、学力の高い大学に進学していた方がよいと言えるでしょう。

大学生のアクチュアリー試験について

では、実際に大学生がアクチュアリー試験を受験するにあたって必要なことを紹介していきます。

試験を受験するために必要な資格

基本的には、大学または短期大学を卒業した方がアクチュアリー試験に受験できます。

しかし、所定書類を提出した上で以下の要件を満たし、アクチュアリーの試験委員会が大学卒業と同等の受験に必要な基礎的学力を有していると判断されれば、学生の内でも受験が可能です。

①大学3年生以上の者(4年制大学において、休学期間を除き2年以上在学し、かつ62単位以上の単位を修得した者)

②高等専門学校卒業者

③学士資格を有しない大学院生

④外国の大学を卒業した者、または、外国において上記①~③に相当する学校教育における課程を修了した者

⑤生保数理、損保数理、年金数理等の日本アクチュアリー会資格試験の受験科目に関連する知識を必要とする、保険・年金などの業務に3年以上携わった者

※詳しくは日本アクチュアリー会の公式をご確認ください。

http://www.actuaries.jp/examin/2020exam/2020-H.html

最初に受ける科目は「数学」がおすすめ

アクチュアリーを目指すにしろ目指さないにしろ、試験の内容を経験してから判断したいとお考えの方にはまず「数学」の受験をおすすめします。

なぜなら、「数学」は試験内容が確率・統計であり、保険数理の専門的な知識が必要なく、多くの人がこの科目から試験に挑戦しています。

「数学」を受験した感触によって、この先アクチュアリーを目指すのか、または他の業界を検討するのか判断してもよいでしょう。

在学中に合格しておきたい科目

アクチュアリー試験は「基礎科目」と「専門科目」に分類されており、その中でさらに細分化されています。「基礎科目」は全5科目で全ての科目に合格すると「専門科目」を受験できます。

「専門科目」は業界の法律や会計といった実務的な試験内容になるので、就職して業界に入り勉強するのがよいでしょう。

効率的に試験を進めたいのであれば、学生の内に「基礎科目」を合格できれば理想です。

しかし、アクチュアリー試験の難易度は高いです。理屈で言えば最短2年で資格取得できますが、「基礎科目」を全て合格するまで平均して5年かかると言われています。3年で資格取得する人も3年に1人といったところでしょう。

また、試験料は非会員(試験に1科目も合格していない人)だと10,000円かかります。金銭的な余裕と勉強時間を考慮すると1年で1~2科目の受験が妥当と言えます。

1科目でも合格して、研究会員になれば翌年から試験料は7,000円になります。

結論、学生の内に「基礎科目」を1科目でも多く合格することが、社会人になった時にアクチュアリー試験を有利に進めることができると予想されます。

在学中に受験するメリット

学生の内にアクチュアリーを受験するメリットをお伝えしていきます。

時間の確保や学割の適用、また就活に有利になるなど早い段階から動き出すのに越したことはありません。

勉強時間の確保が容易

第一に、社会人よりも試験勉強時間の確保が容易ということです。

社会人になると週5日、1日8時間の労働が標準です。睡眠に7時間、通勤に1時間かかるとすると平日の自由時間はたったの5時間です。そこからご飯やお風呂の時間を差し引き、もし残業があったとしたらどうでしょうか。瞬く間に勉強に充てる時間がなくなっていきます。

そういったことからも、学生で比較的時間に余裕があるうちにアクチュアリーの勉強をするメリットは多いです。

講座での学割が適用できる

民間講座では学割を適用しているところが複数あります。

通常料金よりも安く受講できるので、学生の内に講座を受けるのもよいでしょう。

また、大学によってはアクチュアリーコースを開設しているところも存在するので、これから大学受験を控えている方はそういう大学も視野に入れてよいかもしれません。

社会人になってからの試験が有利

学生は、社会人に比べ時間的な余裕があります。この“時間的な余裕”を使って学生の内から試験に臨むことがよいでしょう。大学生のうちに1つでも多く合格科目ができれば、社会人になってからの勉強量を減らすことができます。また、企業に「アクチュアリー候補生」として就職できれば、受験料の免除や試験に向けたバックアップを得られます。

大学生の内からアクチュアリーとして活躍することを想定しているのであれば、今から動き出して遅いことはありません。長いスパンで計画を立てて、アクチュアリーを目指していきましょう。

先輩大学生の実例

1年目に受けた試験は?

1年目に受けた試験は「数学」「生保数理」の2科目の方が大半でした。

中には全科目受験したという方もいらっしゃいましたので、全科目受験することは現実的に不可能という訳ではなさそうです。

今の自分の実力に合った科目数を選ぶと良いでしょう。

役に立った参考書は?

合格へのストラテジー

アクチュアリー受験研究会代表 MAH 著

理由:問題例と公式がまとまっていて使いやすいです。

数学:弱点克服 大学生の確率・統計

理由:確率分野の基礎固めとして活用しました。ゼロから勉強したので、高校数学の参考書の次のステップに使用しスムーズに取り組めました。

過去問や問題集をいくつ解いた?

問題集よりも、過去問を解く方が多いです。

過去問は過去15年度分以上解く方がほとんどで、過去問対策が重要になってくることが伺えます。

1科目に対する1日の勉強時間は?

勉強時間については科目によっても異なるかもしれません。

おおよそ1~5時間の方が半数以上を締めておりました。

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